メルカリの株価はいくらになる?財務分析して考えよう!

株価がいくらになるか知りたい。株式投資をしている人なら誰しもが思うことでしょう。

 

株価がどれくらいになるか判断する上で、決算書を読み込んでの財務分析は欠かせません。

 

今回は日本の元ユニコーン企業メルカリを例に財務分析をしてみましょう。

 

株式投資についての理解が深まるハズです!

 

そもそもメルカリってどんな企業

色々なものを売買できるフリマアプリ

知っている人も多いと思いますが、まずはメルカリがどんな企業なのかチェックしましょう。

 

一言で言うと、メルカリはフリーマーケットアプリです。スマホで簡単に出品ができ、簡単に売買できます。

 

イメージはこんな感じですね。

 

(出典:https://www.mercari.com/jp/)

 

自分の好きなブランドものを安く買えたり、限定品で手に入らなかったものが探せたりとワクワクするつくりになっています。

 

欲しいものがあるんだけど、お店ではもう売ってないんだよなぁ~という時はぜひ一度探してみて下さい。

 

スマホ決済サービス「メルペイ」

もう一つメルカリが力を入れているサービスがメルペイです。

 

ペイペイやLINEペイなど、スマホ決済サービスは数多くの企業が取り組んでいますが、メルカリもメルペイを展開しています。

 

このスマホ決済サービスは今まさに戦国時代を迎えています。この戦乱を勝ち抜いた企業が王座に君臨することになるでしょう。

 

どの企業が勝者になるかわ分かりませんが、メルペイも頂点を目指して奮闘しているのです。

 

メルカリは儲かっているの?

売上高は順調に伸びている

さて、ではいよいよ決算書を見ていきましょう。まずは売上高です。

 

(出典:https://pdf.irpocket.com/C4385/FMlK/Qe9f/rwkI.pdf)

 

赤枠の部分を見て下さい。第7期の売上高は9か月間で37億円です。

 

単純に考えると年間で49億円の売上高になります。

 

第6期の売上高は35億円だったので、+40%増と順調に増加していることが分かります。

 

利益は赤字が続いている

一方で、利益はどうでしょうか。純利益の推移を見てみましょう。

 

こちらですね。

 

(出典:https://pdf.irpocket.com/C4385/FMlK/Qe9f/rwkI.pdf)

 

第6期の純利益はマイナス70億円でした。

 

第7期の純利益は9か月経過した時点でマイナス73億円です。こちらも売上高と同じように増加する傾向で単純に年換算するとマイナス97億円になる計算です。

 

実はメルカリは赤字経営が継続しており、赤字の金額も拡大しているのです。

 

あれだけフリマアプリとして成功しているのに意外な感じがしますよね?

 

続いてその赤字の原因に迫ってみましょう。

 

メルカリはまだまだ先行投資段階の成長企業

アメリカ市場への投資

メルカリは日本国内ではフリマアプリとしての地位を確立しており、日本国内だけで見ると黒字となっています。

 

赤字となっている原因は、海外市場です。

 

以前はイギリスにも進出していましたが上手くいかず撤退しました。

 

そのため、現在力を入れていながらも赤字となっているのはアメリカ市場です。

 

アメリカでも日本と同じようにフリマアプリの地位を確立したいと頑張っている最中なのです。

 

メルペイへの投資

そして、もう一つ力を入れているのがスマホ決済サービス「メルペイ」です。

 

スマホ決済サービスはライバル企業も多いですが、そこで勝者となることを狙っています。

 

フリマアプリもスマホ決済も使う人が多ければ多いほどその効果を発揮しますし、一度地位が確立できれば儲かり続けます。

 

そのため、将来の巨額の利益を期待して、今は何とかユーザーを獲得しようとがんばっているところなのです。

 

メルカリのビジネスモデルの特徴とは

高い粗利率

メルカリのビジネスモデルにはどんな特徴があるのでしょうか。

 

企業の成長性を把握する上では、ビジネスモデルを理解することがとても大切です。

 

まず、一つ目の大きな特徴は粗利率の高さです。第6期の有価証券報告書で確認してみましょう。

 

(出典:https://pdf.irpocket.com/C4385/BXIb/gsRg/NODl.pdf)

 

売上高が357億円に対して売上原価は68億円、売上総利益は289億円です。

 

粗利率は何と驚異の80%と非常に高水準となっています。

 

メルカリはとくに自分たちで物を作って販売する訳ではないのでとくに仕入れをする必要がないんですね。

 

在庫等をかかえる不安がない、というのは大きな強みとなっています。

 

高額の広告宣伝費

(出典:https://pdf.irpocket.com/C4385/BXIb/gsRg/NODl.pdf)

 

一方で、販管費は333億円と高い水準となっています。

 

さらに有価証券報告書を詳しく見ると、販管費のうち広告費宣伝費が168億円を占めると記載されています。

 

販管費にお金がかかった結果、営業損失が発生しており、マイナス44億円という結果になっています。

 

メルカリは多くのユーザーに利用してもらうことで真価を発揮するので、どうしても高額な広告宣伝費がかかってしまうのです。

 

鹿島アントラーズの買収

このようにメルカリにとって「知ってもらう」ということは非常に重要な事項です。

 

そこで、メルカリはサッカーJ1の常勝チーム「鹿島アントラーズ」を買収することを発表しました。

 

(出典:https://www.so-net.ne.jp/antlers/)

 

メルカリの既存の顧客は20代~30代の女性が中心です。

 

鹿島アントラーズを買収することによってより広い年齢層、そして男性にも広く知ってもらおうという考えがあるのです。

 

企業のビジネスモデルを理解することで、日々ふれるニュースもより楽しめるようになりますね。

 

メルカリの株価はいくらになるの?

株価は収入と資産から考える

さて、最後はいよいよ株価のお話です。メルカリの株価はいったい、いくらになるのでしょうか。

 

株価を考える時には、会社の価値を考えて適正な株価を計算します。

 

会社の価値には2つの価値があります。

 

  1. ビジネスから得られる利益を用いて推定する収益価値
  2. 保有している非事業用資産から計算する資産価値

 

①はすごく簡単にいうと、10億円の利益がある会社は70億円の価値があります、みたいな感じで計算する価値です(実際には数字を詳細に分析して計算します)。

 

②は貸借対照表を分析して、保有している資産価値は50億円です。みたいな感じで算出していくわけです。

 

メルカリの理論上の株価は・・・

それでは、メルカリの理論上の株価を考えてみましょう。

 

まず、収益価値ですが、これは毎年赤字経営となっているのでありません。0です。

 

一方で、資産価値を考えてみましょう。

 

安全側で考えて現金だけを評価します。貸借対照表をみると現金は968億円あります。ここから負債合計の664億円をひくと304億円です。

 

これを発行済みの株式数149,769,959でわると一株当たりの資産価値は約203円です。

 

つまり、メルカリ株の価値は本来203円しかないのです。そして、毎年赤字が発生してる分ここからさらにどんどん価値が減っていくことになります。

 

メルカリの株価はなぜ理論値より大幅に高いのか?

将来的にものすごく稼ぐという期待感から高値がついている

ですが実際の株価は203円よりも全然高いです。理論値とはかけ離れていますね。

 

株価は、ここ1年でみても2,000円~3,000円程度で推移しています。

 

これは、将来的には利益が大きくなるはずだ!という期待感から株価が高くなっているのです。

 

メルカリのビジネスが成功するかどうかは分からない

将来を考えると確かに大きく儲かる可能性もあります。

 

今はアメリカ市場やメルペイの投資が続いていますから赤字が続いています。ですが、アメリカ市場でもフリマアプリとして地位を確立し、スマホ決済でもメインのサービスとなれたらどうでしょうか。

 

まさに安定した高い収益を生み出す企業へと変貌することでしょう。

 

ですが、将来については誰も分かりません。メルカリのビジネスがアメリカ市場やスマホ決済市場でも上手くいくかどうかは分からないのです。

 

話題になる企業だと株価は割高になる

もちろん大きく儲けるには分からない状態で投資を始めなければいけないのは事実です。

 

ですが、それにしてもメルカリに関しては株価が高すぎるでしょう。

 

メルカリはそのビジネスの仕組み上、一般の認知度がとても高い為、話題性も高く人気が集まっています。

 

株価は結局は人気投票のため、広く知られている銘柄だと、どうしても割高になりがちなのです。

 

事実、メルカリ株は上場した直後が最高値でそれ以降は低迷しています。ブームにのって最初に儲けた人は一定数いるでしょうが、損失を出している人が多いのではないでしょうか。

 

今のビジネスの状況で現在の株価は、将来性を見込んだとしてもやはり高すぎると言えるでしょう。

 

メルカリ株への投資はリスクリターンが割に合わない投資となっています。

 

まとめ

株式投資はギャンブルではありません。

 

しっかりと企業のビジネスモデルや財務分析を行うことで、投資判断の精度は格段に高まります。

 

少し難しかったかもしれませんが、なんとなくのイメージはつかんでもらえたでしょうか。

 

世間で言われているようなギャンブルのような投資ではなく、ぜひ健全な投資を楽しんでください。