新興国債券よりも新興国株式が絶対におススメなたった1つの理由

最近、銀行などの金融機関では新興国債券が進められることが増えています。

債券でありながら高利回りという点にひかれて購入してしまう人も多くいるでしょう。

 

ですが、新興国債券を買うなら新興国株式の方が絶対におすすめです。

今回は、その理由について解説していきます。

 

こうき
新興国債券の表面的な利回りの高さにだまされないよう注意が必要です!

 

新興国債券の魅力は高利回り

新興国債券とはそもそもどういったものなのでしょうか。

順番に見ていきます。

 

債券とは

債券とは国や銀行などが資金を借り入れるために発行する有価証券の事です。

国が発行するものは国債、会社が発行するものは社債と呼ばれます。

 

国債を買うという事は、国にお金を貸すという事を意味します。

お金を貸せば当然利子をつけて返してもらえますので、投資リターンが発生することになります。

 

お金を貸した先が破たんしてしまえばお金は返ってこないことになります。

国債であればお金を貸す先が日本になるので、最も安全な投資先と言われています。

 

日本の国債の利回りは0.05%

日本の国債はとても安全な投資先ですが、その代わり利回りもとても小さくなっています。

 

現在はマイナス金利という事もあり、その利回りは0.05%です。

 

仮に2019年5月募集の個人向け国債、固定5年を100万円分購入したとしましょう。

 

(出典 財務省HP:https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/simu/)

 

5年間運用してもらえる利息はたったの2,497円です。

しかも、ここから税金が20.315%引かれますので、実際に受取れる金額は約1,990円となります。

 

その利回りは0.0398%です。

 

これはとてもではないですがやる意味がない運用と言えるでしょう。

 

トルコリラ建ての債券は利回り20%

そこで、よくおススメされるのが新興国債券となります。

 

例えば、トルコリラ建て債券であればその利回りは20%にもなります。

 

(出典:エイチ・エス証券株式会社

 

これを見たら買いたくなってしまう気持ちも分かります。

日本の国債が0.0398%に対して

トルコリラ建て債券20%

ですからね。

 

しかし、新興国債券には大きな落とし穴があるので注意して下さい。

 

新興国債券の落とし穴「為替リスク」

新興国債券の大きな落とし穴は為替リスクです。

 

先程の利回り20%というのは現地通貨建てです。

 

為替レートの変化によって日本円で考えると実質損をしてしまう事があるのです。

 

例えば、トルコリラの例で考えてみましょう。

 

ここ5年のトルコリラの為替レートは次のように推移しました。

 

(出典:エイチ・エス証券株式会社

 

この5年間で1トルコリラ約48円だったのが約18円まで下落しています。

具体的にはどのような影響になるのでしょうか。

 

例えば、利回り20%のトルコリラ建て債券(満期5年)を100万円分買っていた場合を考えてみましょう。

 

元金 利息合計 償還金額 収益
買った時の予想(TRYJPY:48) 1,000,000 1,000,000 2,000,000 +100%
実際の金額(TRYJPY:18) 375,000 375,000 750,000 -25%

 

トルコリラが暴落したことにより、2倍に増えるはずだった資金が-25%と減ってしまう結果となりました。

実際には、銀行や証券会社の手数料が引かれますのでさらに損失は拡大することになります。

 

もちろん暴落はそう何度も起こる事ではありませんが、為替レートの影響は大きいのです。

新興国債券は決して完璧な商品ではありません。

 

なぜ新興国債券は銀行でおススメされるのか

では、なぜ新興国債券が銀行でおススメされるのでしょうか?

これは、金融商品として優れているからではありません。

 

理由はズバリ「売れるから」です。

 

新興国債券はパッと見の利回りが非常に高いです。

さらに、債券という商品の性質上満期まで保有すれば償還金額も決まっています。

 

将来いくら貰えるか、パッと見どれくらい儲かるかというのが数字ではっきりと示せるのです。

 

このパッと見の高利回りに惑わされて多くの人が購入してしまう訳です。

実際には為替によって損をする可能性があるにもかかわらずです。

 

大きなリターンにリスクはつきもの

為替は確かに収益を左右しますが、為替リスクを取ってはいけないという訳ではありません。

むしろ、大きなリターンを狙うならリスクはつきものです。

 

リスクに見合うリターンが見込めるなら積極的にしていくべきでしょう。

 

特に大きなリターンが見込める新興国には為替リスクはつきものです。

 

為替リスクがあるから新興国はだめ、と判断してしまうのは早計です。

 

大きなリターンが見込めるなら新興国への投資はむしろしていくべきです。

 

新興国債券より新興国株式の方が絶対におススメな理由

新興国に投資をするならリターンが大きく見込めるものにすべきです。

 

先程のトルコリラ建て債券の例でいうと、利回りは20%です。

確かに債権の中では大きいですが、もっと大きなリターンを狙う方が良いでしょう。

 

そうなると債権では不可能ですので必然的に株式に投資する事になります。

 

新興国債券よりも新興国株式の方がおススメな理由はズバリ「リターンが大きいから」です。

 

同じeMAXISシリーズの新興国株式インデックスと新興国債券インデックスで比較してみましょう。

 

(出典モーニングスター:https://www.morningstar.co.jp/)

 

ここ3年で見ると、新興国債券のトータルリターンは10%に達しませんが新興国株式は30%を超えている事が分かります。

株式と債券の差は3倍以上です。

 

また、株式には債券と違って値下がりするリスクもありますが、新興国の株式はまだまだ安くこれからの成長に期待できることがほとんどです。

そのため、新興国の株は先進国の株に比べて値下がりリスクは小さいと言えるでしょう。

 

こうき
大きなリターンを狙って新興国に投資をするなら、間違いなく債券ではなく株式がおすすめです。